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人間無骨

信長の小姓・森蘭丸の兄長可(ながよし)の使った十文字の槍がある。室町時代に活躍した美濃国(岐阜県南部)関の刀匠・和泉守兼定の作で、表に「人間」、裏に「無骨」の彫刻が施されており、「人間無骨」と呼ばれた。この槍をもってすれば人間など骨のない肉の塊のように貫かれる、という意味である。今は所在不明である。

日本刀の重さはどのくらい?

二尺三寸の刀身重量は6oo–200g。その刀身に鐸や柄、切羽、 きや 鋼などの刀装具を装着し、鞘を払った(輸を抜いた)抜き身状態で8oo–400 g程度。鉄のかたまりなのだから重いのは当然だが、やはり実戦では少しでも軽い 方が扱いやすく有利である。日本刀の刀身には、縦にスッと「樋」と呼ばれる溝 が彫られているが、これは、曲がりにくくする、衝撃を緩和するといった理由とと もに、少しでも軽くする役目ももっている。

抜丸

平安時代中期に活躍した伯耆国(鳥取県西部)の刀匠・大原真守の作と言われる、平家伝来の名刀。もともとは伊勢国(三重県)に住む貧しい男ものだった。あるとき男はこの太刀を大木に立てかけて眠っていた。気がつくと木はなぜかすっかり枯れ果てている。このことから、男の太刀は「木枯」と名付けられたという。この噂を聞きつけた伊勢守・平忠盛は、男から木枯を買い取った。

ある日忠盛が昼寝をしていると大蛇襲った。そばにあった木枯がひとりでに鞘から抜けて、大蛇の頭をスパツと切り落とし、鞘に納まった。ここから木枯改め「抜丸」になったということだ。