日本刀の適正な価格

日本刀の現在価格について・・・刀屋の倒産目立つ奇妙なブーム「あなたは日本刀の現在の価格をどのようにお考えですか」とのアンケートによると、古刀は安いが新刀、新々刀が高い。高位高名もの、国の指定のあるものが安く、つまらぬ刀が高いなどという意見が多い。愛刀家たちの間に日本刀の現在価値はかなり「高い」とみられている。しかしアンケートの回答者の人々は、大半は中産階級であるから「高い」という声もやむをえない。日本刀の本当の価格についての意見をみてみよう。

  • 高い―という人・・・土地や株を買う如く利殖を目的にした一部の収集家によって刀剣価格は愛刀家不在の高値になりすぎている。
  • 良いものが高いのは驚かないが、そうでないものが非常に高い
  • 高いの一語につきる。年収をそっくりだしても大した刀は買えぬ。日本刀は金持ちの埋蔵品となりつつある。近頃はいくらか興ざめしてきている。
  • 悪徳刀剣商、ブローカーの“金融相場を悲しく思う
  • 高価にすぎるので愛好家は減っていくと思う。原因は、某団体の無謀な格付け釣り上げ方策、一分の不正刀剣商の策謀にあると思う。
  • 安い―という人・・・相当の名刀なら格式ある大名でなければ持てなかった。品薄の傾向くは変わらないし、まだまだ安いと考える。
  • 油絵など日展審査員級になると何百万の取引なのに、現代刀などはそれに比べると安く取引されており残念です。正常な価格に戻りつつあるが、新刀、新々刀に比べて古刀がなお安い。
  • その他―の意見の人・・・古美術品に対する価値判断は、それに関心のある人とそうでない人では全く異なってくる。したがって、単純に安いとか高いとかは言えるものではない。このように愛刀家の価格についての意見は様々である。他の古美術の中でもひときわ脚光を浴びているのは刀の値上がりが急激であり買っておいて損はない、いや反対に儲かる―という評判が広がったためである。デパートが即売会を開き、週刊誌が書きたて、新聞も「刀は投資の対象」などと書く。デパートの即売会や名刀展は、他の古美術とは比べ物にならないほど人が集まる。しかし刀剣界の本当の姿はどうであろうか。刀剣がブームと呼ばれるようになってから九州はじめ大きな都市の大きな刀剣商が相次いで倒産している。これはどういうことか、その謎を解く一つのカギに、刀剣商同士で売買する交換会、刀のセリ市の過熱化がある。

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